リアルワインガイド「永遠の旨安大賞ワイン」選出! ヴェニエティ・ザブ イル・パッソ[2016] ネレッロ・マスカレーゼはピノ・ノワールに似たエレガントな個性を持っていますが、地元では色が薄く糖度が上がらないと言われていました。そこでアマローネ的な効果を与えることで、色が濃くなり糖度も上がり、フルーティなワインに仕上がるようになりました。ブドウは10月上旬に畑で房の付いたまま枝をカットし、樹上で7〜14日間乾燥させます。シチリアの暑い太陽とアフリカからの風が、糖分を増加させ15〜20%重さが減ります。20日間発酵し果皮と共に長い醸しを行い、バリック(主に新樽で95%フレンチオーク、5%アメリカンオーク)で4〜5ヶ月熟成。ワインはタンニンが丸く滑らかな口当たり、果実そのものの持つ甘みにスパイシーさやバルサミコを思わせる風味もあります。パッソには「乾燥した」という意味と「歩み」という意味があり、ラベルには足跡が描かれていて、リパッソを意識した名前であると同時に畑での手作業を含め一歩一歩最高の品質に向かって前進するイメージです。現在ザブの全生産量の35%がイル・パッソで、2016年ヴィンテージからはネレッロ・マスカレーゼ100%になりました(大部分のネレッロ・マスカレーゼの樹齢が高くなり、とても良い状態を迎えている為)。 ―以下リアルワインガイド63号より抜粋― 「軽じゃない イル・パッソ」とでも言えばいいだろうか。どこかの車のキャッチコピーを連想してしまった。果実味を上手に表現している。果実の甘みが上品に出ており、味わいもまとまりがある。全体的に「軽じゃない」感じである。とかく旨安には軽自動車のイメージが付きまとうが、基本的にどの旨安ワインも「軽じゃない」のである。このイル・パッソも果実味中心でありながらも、リッターカー以上のパワーを持ったワインである。(今飲んで89 ポテンシャル89+)※掲載ヴィンテージは2010年 750ml |
■ 生産地:イタリア、シチーリア地方
■ 味のタイプ : 赤・フルボディ
■ アルコール度: 13%
■ ブドウ品種 : ネレッロ・マスカレーゼ100%
■ 平均樹齢 :年
■ 平均年間生産量 : 本