ロベール・グロフィエ
ロベールはドメーヌのスポークス・マン的存在ではあるものの、切り盛りは40代の息子セルジュがおこなっている。赤のみを産する7ヘクタール強のドメーヌは、その3分の2をグラン・クリュとプルミエ・クリュが占めるクオリティの高さ。ビオロジークで栽培されるぶどうの樹齢は40年前後と安定、収量を低く抑え、シャプタリザシオンをしなくてもアルコール換算でしばしば13パーセントを超える糖度となる。発酵槽は全てイノックス、マセラシオン・プレフェルマンテール・ア・フロワは1週間弱、その後のアルコール発酵の期間は2週間ほど。新樽の割合は当然ヴィンテージ毎に異なり、グラン・クリュのボンヌ・マールの場合、2003年は100パーセントあてがったが、2004年では新樽と旧樽半々だった。プルミエ・クリュで4分の1から5分の1、ヴィラージュのジュヴレ=シャンベルタンでも5分の1を用い、期間は18ヵ月間前後。
なんと言ってもグラン・クリュのクロ・ド・ベーズとボンヌ・マール――シャンボル側だが、最もモレ寄りに位置する――がドメーヌのフラッグシップではあるが、それらに次ぐ人気のアイテムがシャンボルの3兄弟。なかではグラン・クリュ並みの扱いをされているレザムルーズが当然筆頭にくるが、アペラシオンのなかでも傾斜の急な区画を1ヘクタール以上と、このクリマ最大の所有者。次男坊がサンティエ、最もモレ=サン=ドニ寄りにあり、グラン・クリュのボンヌ・マールのすぐ下に位置する。三男のオー・ドワは知る人ぞ知るクリマで、位置的にはアムルーズのすぐ東に接し、テロワールにも共通するものがあり、まさにアムルーズの弟分存在。
ヴィラージュであるジュヴレ=シャンベルタンはレ・スーヴレというリュー=ディで、最もモレ=サン=ドニ寄りにあり、なんとマゾイエール=シャンベルタンのすぐ下の斜面という好立地。そしてACブルゴーニュはモレとヴージョの村、それぞれの国道74号線の東に位置する区画から。
たっぷりな果実味に樽からの要素が複雑に絡みあう凝縮感に満ちたワインを生むグロフィエだが、若いうちはしっかりしたタンニン――とがった感じではなく丸く滑らか――も顕著でやはりカタさも感じられる。そのため、愉しむ場合は前日の抜栓など多少の工夫が必要となる。しかし10年以上寝かせると、果実味は研ぎ澄まされ甘酸のバランスに精妙さが備わり、これぞグロフィエといった豊かでスケール感のある世界が花開く。
以上輸入元資料より抜粋
ブルゴーニュ パストゥ・グラン[2016] なかなかお目にかかることないグロフィエのパストゥグラン。ガメイが15〜20%含まれているが、コルドンの仕立てによって収量が抑えられるためか、100%ピノ・ノワールと見紛うばかりに洗練されている。馥郁とした瑞々しい果実味をもち、気軽に飲んでしまうには惜しい品質のパストゥグランに仕上がっている。 ―以下リアルワインガイド62号より抜粋― 毎度毎度同じことを書くけど、実際そうなんだから仕方ない。ともかくブラインドで香ったら100人中100人がパスグラとは思わないと言い切れる、あまりに上質で目の詰まった芳醇さ。16年も凄いですわ。口に含むと、はい、今年もビックリもんですの心地良い凝縮感に美しい酸とミネラル感、そこから生まれる上質感、そして味つきの良さと調和のとれた感。完全に上質な村名クラスの品質。16年も「高いけど安い」ワインになりました。(今飲んで89 ポテンシャル90) 750ml 特価ワイン |
■ 生産地:フランス、ブルゴーニュ地方
■ 味のタイプ :赤・ミディアムボディ
■ アルコール度:12,5%
■ ブドウ品種 :ピノノワール80%、ガメイ20%
■ 平均樹齢 :年
■ 平均年間生産量 :
ブルゴーニュ ピノ・ノワール[2016] グロフィエのブルゴーニュ・ルージュは、お膝元のモレ・サン・ドニと、クロ・ド・ヴージョの下という面白い組み合わせ。新樽はまったく使わず、2年使用した古樽があてがわれるが、これが絶妙にマッチ。ピュアなピノ・ノワールの果実味が、何のアグレッシヴさもなく味わえる。 ―以下リアルワインガイド62号より抜粋― これも毎年のことながら、もはやACブルの範疇ではない美味しいワイン。そういうタダならぬ気配だらけの上質感と集中感が美しく香るのである。口に含むと液体がちょっと縮こまっていて味もそうなっているが、いつものように素晴らしすぎるもの。特に16年のキャラの酸と凝縮感が美しく反映されているので更に見事。問答無用の超高品質ACブル。(今飲んで90 ポテンシャル91) 750ml 特価ワイン |
■ 生産地:フランス、ブルゴーニュ地方
■ 味のタイプ :赤・ミディアムボディ
■ アルコール度:13%
■ ブドウ品種 :ピノノワール100%
■ 平均樹齢 :年
■ 平均年間生産量 :
シャンボル・ミュジニー1er レ・サンティエ[2007] ―以下リアルワインガイド26号より抜粋― 香りは今は少し閉じ気味。しかし、多量のミネラルと美しい果実、そして複雑な大地香を含んでいることがよく分かる。液体はレゾー・ドワよりやはり力強く、(と言ってももちろん優しい力)、円いタンニンは甘いほどに熟しており、飲んでいて幸せな気分になる。グロフィエの07年がヴィンテージの負を見事に負っていないことを立証するワインだ。加えてミネラリーな余韻はとても長く続く。(今飲んで90+ ポテンシャル91+) 750ml 特価ワイン |
■ 生産地:フランス、ブルゴーニュ地方
■ 味のタイプ :赤・フルボディ
■ アルコール度:13%
■ ブドウ品種 :ピノノワール100%
■ 平均樹齢 :40年
■ 平均年間生産量 :
シャンボル・ミュジニー1er レ・ゾー・ドワ[2006] ―以下リアルワインガイド22号より抜粋― うっとりするような花と土と美しい果実の香りに、それらをふんわりと包み込む大地香のとてもいい香り。エレガントでフィネスにあふれる。口当たりもエレガント。次いで複雑な味わいが、焦点がピタッと定まって口中に拡がる。優しい液体に味が美しく詰まっているのだ。タンニンはおそろしく滑らか。そして酸度の低さと相まって、既に完成されたかのような液体の奥深さ。ひたすらエレガント。なんと今から飲める。(今飲んで91 ポテンシャル91+) 750ml |
■ 生産地:フランス、ブルゴーニュ地方
■ 味のタイプ :赤・フルボディ
■ アルコール度:13,5%
■ ブドウ品種 :ピノノワール100%
■ 平均樹齢 :40年
■ 平均年間生産量 :
シャンボル・ミュジニー1er レ・サンティエ[2006] ―以下リアルワインガイド22号より抜粋― 中域に集中したエレガントな香り。レゾー・ドワが全体にふんわりと香ることに対して、こちらは中域集中型。ただし香りの総量はレゾー・ドワが上。飲む→優しくエレガントな液体にギュッと味が詰まっている。見事な集中感ですこぶる旨し。また、きめ細かいタンニンがびっちりで、思いっきり優しい中での力強さがある。これはとても良く出来ている。味の目がしっかりと詰まった、グランクリュに比肩するクオリティだ。(今飲んで91 ポテンシャル92) 750ml |
■ 生産地:フランス、ブルゴーニュ地方
■ 味のタイプ :赤・フルボディ
■ アルコール度:13,5%
■ ブドウ品種 :ピノノワール100%
■ 平均樹齢 :40年
■ 平均年間生産量 :
ジュベレ・シャンベルタン[2005] ―以下リアルワインガイド19号より抜粋― このワインはいつもクオリティが高いが、05年はいつにも増して素晴らしい。とてもきれいで澄んだ香りはなんといってもスミレ。次いで大地、赤黒果実、猟肉のアロマ。かなりの旨みと味の粒立ちの良さ。しかし酒質は軽く、極めてエレガント。タンニンは多いが充分に熟している。プルミエクリュレベルの村名ワイン。モレ・サン・ドニ寄りの区画で国道の東側(主要畑のある反対側)の平地という条件の悪さの中で、どうしてこんな見事なワインが生まれるのか。(今飲んで90 ポテンシャル91+) 750ml |
■ 生産地:フランス、ブルゴーニュ地方
■ 味のタイプ :赤・フルボディ
■ アルコール度:13,5%
■ ブドウ品種 :ピノノワール100%
■ 平均樹齢 :60年
■ 平均年間生産量 :4200本
シャンボル・ミュジニー1er レ・サンティエ[2005] ―以下リアルワインガイド19号より抜粋― いつもそうだが、レゾー・ドワよりもこちらが果実感が強く、華やか。フィネスのレゾー・ドワに対して力のレ・サンティエ。と言ってもサンティエも実に優しいワインだけど。これも中域に集中していて、かつ高域の伸びが素晴らしい香り。少し黒っぽさがあり、果実からではなく樽からのものだけど、品良く心地良い。やはり旨みがすごい。やわらかさがありながら集中し、少し樽が強めだが、フィネスあり。ボトムの力に満ちている。グランクリュのレベル。(今飲んで91 ポテンシャル91+) 750ml |
■ 生産地:フランス、ブルゴーニュ地方
■ 味のタイプ :赤・フルボディ
■ アルコール度:13,5%
■ ブドウ品種 :ピノノワール100%
■ 平均樹齢 :40年
■ 平均年間生産量 :4500本