ドメーヌ・デ・ザコル


Domaine des Accolesは、L'arlotでBourgogneの歴史にしっかりと名を刻んだオリヴィエ・ルリッシュと妻フローレンス・ルリッシュとの2人が始めたファミリーベンチャーです。オリヴィエ・ルリッシュはボルドーで1998年にワイン醸造学科を卒業した後、ワインの道に飛び込みましたが、長年 自分のドメーヌを持ちたいという壮大な夢を抱き続けてきました。そしてその夢を叶え、ワインをリリースすることになった事を心から喜んでいます。L'arlotではJean-Pierre De SmetとLise Judet らを筆頭に、ワインへのパッションを分かち合い、ビオディナミを徹底した栽培法で葡萄を育て、収穫、醸造してきました。それが今日のスタイルの兆しとなったのです。2007年、ドゥスメ氏の離任後、Arlotの責任者として、妻フローレンスと共に素晴らしいワインを世に出し、天才の名を欲しいままにしていたのは記憶に新しいことと思います。
ドメーヌ名のDes Accolesとは、オック語(中世フランスでロワール川以南のフランス語)でテラスやアルデッシュの丘、南ローヌ地方のぶどう畑の丘を意味する言葉です。なぜArdeche?と思われるかもしれませんが、彼らによると、この地方を旅し、この地を愛しているからだと言っていました。景観の美しさにも、もちろん、心惹かれますが何よりも、この辺りの土壌や畑は、我々がこれまで慣れ親しんだものと同じ性質を持っているからという理由があります。彼らは2005年に古家を購入して以来、足繁く、この地に足を運びました。その地にはその地のおいしいワインがあるもので、彼らは純粋にそこでの滞在をワインと共に楽しんだのです。特別なテロワールに気づき、次第に夢中になり、テイスティングにテイスティングを重ね、奇跡的にも理想の葡萄畑と出会うことができたのです。そしてアルディッシュのテロワールの無限の可能性にビオディナミを用いて、彼らはラルロでの安定した誰もが望む地位を捨て、これからの人生を賭けてみたいと思ったのです。
彼らはラルロで培った素晴らしい経験をこの新しいドメーヌに全て注ぎ込もうと考えています。ワインはIGP Coteaux de l'Ardeche、ぶどう畑は地理的にはローヌとアルデッシュの峡谷 から数キロ離れたところにあり、Saint-Marcel d'Ardeche県に18haにわたり、広がっています。 葡萄の木は、ほとんどが樹齢50年以上、木に覆われた、粘土石灰質土壌の丘に植えられています。 過去もこれらの畑は、自然界のとりまく様々な要素をレスペクトしながら扱われていました、殺虫剤や化学農薬の不使用、ビオディナミによる土壌 造り、自然な雑草コントロール等です。以前のぶどう畑の所有者は、すべての葡萄を、ワイン共同組合に売っており、個人でワインは造っていませんでした。ぶどう畑は完全な有機農法で はありませんでしたが、かなり軽い農薬対策をとっており、過去何年も人工化学肥料の使用はしていませんでした。
2011年の春に、公的にオーガニック農法に切り替え(Ecocert、フランスの正式に認められたオーガニック商標)、2011年の 10月より初めてビオディナミ農法による準備を始め、2012年春には、すべての畑がこの農法にて準備が整いました。L'ARLOTと比較すると、 2000年に公的な農法転換の後、実際にすべての畑が変換できたのが2003年ですので、ACCOLESでは比較的早く、オーガニックに切り替え られたという恵まれた環境にあることが分かって頂けると思います。
現在ドメーヌでのぶどう種の比率は、グルナッシュ(南のピノノワールと呼ばれる)が12ha、カリニャンが2ha、カベルネ・ソーヴィニョンが2.8ha、シラー1ha、そして0.7haのシャルドネです。今年は約1haに、新しくシラーと、私 達のブルゴーニュの思い出として、ピノノワール種を植える予定です。 ドメーヌは、できる限りフィネスがあり、エレガントなスタイルを目指しています。従って、最初のヴィンテージは、できる限りフルーツの フレッシュさをキープするために、早めの収穫作業を行いました。正確に選別するための手作業での収穫、小さな20キロの箱にての収穫、そして 収穫後の温度上昇を防ぐ為に、2012年から収穫物を保冷トラックにて運んでいます。もちろん収穫された葡萄は、重力を利用して扱っておりま す。葡萄はポンプを使わず大切に、タンク内まで運びます。タンク内も重力を利用して空にしています。ワインに最大限の奥深さを出すため、L'ARLOTで行っていたように、30-100%葡萄房全体を使用しています。 ファーストヴィンテージは収穫量が少なく、醸造にあたり、古木の葡萄のみを使用しました。幾度もティスティングで調整をしながら、ようやく6つのCuveeが誕生しました。少しずつ、ドメーヌで採れた葡萄全体を醸造していくつもりです。来年か らは若木の葡萄から、飲みやすい、軽い赤ワインを造る予定です。

以上輸入元資料より抜粋


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ル・ランデヴー・デ・ザコリット[2020]

2012年から新たに加わったキュヴェで、このドメーヌで最もリーズナブルなワイン。樹齢20〜30年のグルナッシュを100%(50%は全房発酵)使用し、天然酵母でステンレスタンクにて発酵後、古樽(主に「ラルロ」の樽)で約1年熟成。果実味の熟度もしっかりと感じられますが、バランスよく酸も備わりフィネスがある造り。柔らかくしなやかですが、輪郭もくっきりで年々洗練度が増しています。ちなみに「アコリット」は友人の意味で、友人と気軽に飲んで楽しんでほしいと言うオリヴィエの想いが込められています。この2020年から、600倍の光学顕微鏡を購入しワインの澱を毎日チェックすることで、硫黄を使用しない醸造が可能になりました(瓶詰め時には少量添加しているとのこと)。
―以下リアルワインガイド82号より抜粋―
グルナッシュ100%で造られるザコルを象徴するスタンダードワインです。ザコルフリークの方には、もう説明の必要はもないほどいつも美味しくて、そのコスパの良さに驚かされます。そして2020年も本当に素晴らしいの一言!やや薄めの色調からとてもふくよかでうま味の乗った果実味と酸があり、とてもブルゴーニュ的で完成度の高い仕上がりです。もうこのワインがあれば十分でしょう!と思いたくなる素晴らしさです。(今飲んで91 ポテンシャル91+)
750ml   税込2970円

生産地:フランス、アルディッシュ地方
味のタイプ :赤・ミディアムボディ
アルコール度:13%
ブドウ品種 :グルナッシュ100%
平均樹齢 :20〜30年
平均年間生産量 :18000本

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ル・カブ・デ・ザコリット[2019]

カブ(Cab’)はカベルネ(Cabernet)の略称。Acolytes(アコリット)とはギリシャ語で本来は使いの意でしたが、今日では友達や仲間を意味するそうです。2013年迄はカベルネ80%程度にグルナッシュというセパージュでしたが、2014年からカベルネ100%に変更。カベルネだけで十分にバランスが取れるようになったのは、本格的なビオディナミ栽培の安定が大きな要因だそうです。
―以下リアルワインガイド77号より抜粋―
カベルネ・ソーヴィニョン100%のル・カブは、例年濃いめの液体がお約束。今年も色合いは黒く、これまた黒果実中心の香りにはキノコや大地が詰まっている。しかし、口にするとその濃さや黒さを忘れるほどにエレガントで、優しい飲み心地に癒される。全体的にやんわりと凝縮していて、その中からうま味を伴った酸がじんわりと広がる。ザコルのエレガント化にますます磨きがかかっているのは、こういう少し濃い系を飲むとより分かると思う。(今飲んで90 ポテンシャル91)
750ml   税込2860円

生産地:フランス、アルディッシュ地方
味のタイプ :赤・フルボディ
アルコール度:14%
ブドウ品種 :カベルネ・ソーヴィニョン100%
平均樹齢 :20〜30年
平均年間生産量 :4600本

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シャペル[2014]

シャペルという名は畑のある「Saint Marcel d’Ardeche」の丘「Saint Julien」にある小さな石造りの教会に由来。ラベルにもこの意匠が描かれており、ドメーヌにとってシンボリックなキュヴェの一つで、例年なら60%はグルナッシュで構成されます。グルナッシュとカリニャンの樹齢は40年以上の古木で、とても上質でシルキーな果実が採れるとのこと。フィネスがあり、エレガントでとてもシルキーな印象。既においしく飲め、熟成させるとさらに良くなるだろうと予感させてくれます。
―以下リアルワインガイド54号より抜粋―
グルナッシュをメインにカリニャン、カベルネ・ソーヴィニョン、シラーのブレンド。トップ・キュヴェではないものの、ドメーヌにとってとてもシンボリックなキュヴェとなっています。やや薄めの色調。チャーミングな果実味と酸が印象的でうま味もあり、洗練された美味しさを感じさせてくれます。タンニンもシルキーでワインに溶け込んでいて、ローヌのワインとは思えないエレガントで綺麗な仕上がりです。複雑感もあってポテンシャルも高いですが、それ云々関係なく、ただただ美味しいワインです。(今飲んで90  ポテンシャル91)
750ml  特価ワイン 税込2160円

生産地:フランス、アルディッシュ地方
味のタイプ :赤・フルボディ
アルコール度:12,5%
ブドウ品種 :グルナッシュ、カリニャン、シラー、カベルネ・ソーヴィニョン
平均樹齢 :年
平均年間生産量 :4500本



ミオセヌ[2014]

「ミオセヌ」とは粘土石灰や化石のある地層に由来し、シャルドネの下の区画にあるグルナッシュを主体にその近くのカリニャンをブレンド。共に50年以上の古木から造られるこのワインはグリセリンも豊富で、タンニンも良く熟して円みがありとてもしなやかでエレガント。特にグルナッシュは南仏のピノ・ノワールとも言われる品種で、フレッシュさが消えないよう収穫を他の生産者よりも早く行うことで、フィネスとエレガンスをうまく取り入れる事ができるそうです。石灰の多い土壌の為かミネラル感が強く感じられ、どことなくブルゴーニュを思わせるエレガントな味わいです。
―以下リアルワインガイド54号より抜粋―
ル・カブがリーズナブルな割にはナチュラルワイン的に実に秀逸なせいで、少し割りを喰った感じのミオセヌだが、漂うブルゴーニュっぽい品格、複雑性はトータルで確実に上。「酸」の美しさを失わずに糖度も得ることに掛けてはこの地最良の感性を持つ造り手だろう。ローヌに寄った直近の味わいが良いル・カブに対し、淡い色調から繰り出すハーモニーは少々の時間を得て花開くか。完成度の高さが光るキュヴェ。(今飲んで89+  ポテンシャル90+)
750ml  特価ワイン 税込2376円

生産地:フランス、アルディッシュ地方
味のタイプ :赤・フルボディ
アルコール度:12,5%
ブドウ品種 :グルナッシュ70%、カリニャン30%
平均樹齢 :50年
平均年間生産量 :本



レ・キャト・ファイス[2012]

黒ブドウの畑に囲まれた僅か0.7haの区画から生まれる唯一の白ワイン。キュヴェ名のファイスもドメーヌ名のアコル同様にテラスを意味する言葉。シャルドネというラルロでも扱ってきた品種は否が応でも期待が高まるが、生産量はごく僅か。土壌の持つ石灰由来のミネラル感が豊富で、溌剌とした酸とふくよかな厚みがある。シャルドネなので、ラルロと全く同じ造りをした。樽もラルロの古樽が使われている。しっかりとラルロの味わいというか、これまで親しんだオリヴィエらしさを感じられるワイン仕上がっている。
―以下リアルワインガイド46号より抜粋―
シャルドネ100%で造られるレアなキュヴェです。ラルロ時代も造ってきた得意の品種ですのでいやでも期待してしまいます。ミネラル、柑橘、蜜、花などがとても心地よく香ります。ふくよかでソフトな果実味、穏やかな酸、そしてうま味、すべての要素がまとまっていて、完璧な仕上がりです。ブルゴーニュのシャルドネとは根本的に違いますが、野暮ったくないエレガントなまとまりは、どこかブルゴーニュ的な印象を持ちました。(今飲んで88+  ポテンシャル89)
750ml   税込3348円

生産地:フランス、アルディッシュ地方
味のタイプ :白・辛口
アルコール度:13%
ブドウ品種 :シャルドネ100%
平均樹齢 :年
平均年間生産量 :1100本